「山々島々」

讃岐平野の山々やそれに隣接する島々に出会った時に、それらが同じ形をしている事に驚いた。人間が歴史を刻む前、この山々は島だった時代もあり、また島々は山だった事もあったのだろう、きっと何時か人類が生きている間かそのずっと後になるか、またいずれかの時代、生物を有さない鉱物と水と大気が織りなす地球の原風景はゆったりと変容し続けるのだろう。そんな思いから地球上の風景を時にはそこに存在している視線で、また或るときは空から部外者として傍観する視点で描いている。